1.どの地域から雪が降りだすのか
気温の状態や時期にもよりますが、晩秋(11月上旬)から初春(4月下旬)は、福島県付近から降雪の可能性があります。冬型の気圧配置の場合によく雪が降り始めるのが、
(1)那須高原SA付近 ~ 白河IC
(2)須賀川IC ~ 郡山南IC
(3)福島松川PA~福島西IC
(4)国見IC ~国見SA
ではないでしょうか。気温が低ければ、特に(3)福島松川PAから降り出す可能性が高いと言えます。気象庁のレーダーを見ればよく分かりますが、福島市付近に筋状の降雪帯が出現することが多いです。西側の吾妻山を回り込む気流の影響で風が収束する(ぶつかる)ためであると考えられています。
不安な場合は、出発前に気象庁のホームページ、Yahoo道路交通情報などを確認しましょう。
下のグラフは東北道が通過する地域の年間のトータルの降雪量の合計値です。(※雪の深さ[積雪深]ではではありません。)福島県に入ると年間の降雪が100cmを超える地点がほとんどです。
2.どの地域から冬タイヤ規制が発生するのか
那須高原SA以降は冬タイヤ規制が発生する可能性が高くなります。福島県以北に出かける場合は、冬用タイヤ・チェーンを用意しましょう。
3.どの時期に冬タイヤが必要なのか
以下の時期に必要になることがあります。
福島県、宮城県:11月下旬~4月上旬
岩手県、青森県:11月上旬~4月下旬
東北道沿いの主要都市において、雪の日の日数をグラフに表してみました。(※雪が降った日で雪が積もった日ではありません。)
4.天気に関する注意点
(1)地吹雪
古川IC付近、郡山JCT付近は風が強い地域で、晴れていても地吹雪が発生する可能性がある地域です。
(2)気象急変
国見IC付近、松尾八幡平IC~鹿角八幡平IC付近は峠となっており、天気が急変する可能性があります。
5.まとめ
福島県以北へ出かける場合は、雪に注意が必要です。(関東地方とはレベルが違います。)
ただ「規制速度を守る」、「十分な車間距離をとる」、「適度に休憩をとる」ことなど安全を心がけて運転すれば、まず事故にはなりません。むしろ、それぞれの地域の天気の変化が楽しめてわくわくするようなドライブとなるはずです。
東北道は広くてとても走りやすい高速道路です。雄大な景色も楽しめますし、観光地もたくさんあります。ぜひ東北地方を旅行してみてはいかがでしょうか。