1 機銃掃射跡
・旧日立航空機立川工場変電所
東京都東大和市にある都立東大和南公園の一角にある施設です。雰囲気の違う建物が公園の中にポツンとあります。1945年2月17日、4月19日、4月24日に受けた3回の機銃掃射、爆弾の断片の後が今でも生々しく残っています。
戦争の恐ろしさ、平和の大切さが自分の目で見て感じることができるとても貴重な施設です。現在でも都内で戦争の傷跡がそのまま残っている施設があるのは奇跡とも言えます。
毎月第二日曜日の午後1時~午後4時には変電所の内部が一般公開されています。
アクセス | 西武拝島線、多摩モノレール「玉川上水」駅から徒歩5分 都立東大和南公園内 |
住所 | 東京都 東大和市 桜が丘2丁目 |
見学所要時間 | 20分(じっくり見る+10分、内部も見学する+15分) |
・国道駅
JR鶴見線の鶴見駅の次の駅です。国道15号側の駅の入口には生々しい機銃掃射の後が残っています。駅構内は、アーチ状の天井や窓など当時の建築様式がそのまま残されています。
設計はコンクリートの父とも呼ばれる阿部美樹志で、1930年(昭和5年)に建設されました。駅の周辺には高架下に建設された住宅が残っており、昭和の風情が漂っています。
アクセス | JR鶴見線「国道駅」からすぐ |
住所 | 神奈川県 横浜市 鶴見区 鶴見中央5丁目26 |
見学所要時間 | 15分(周りの建物も見学する+15分) |
・鎌倉橋
大手町のオフィスビルのすぐ先にある橋です。1944年11月の米軍による爆撃と機銃掃射の後が30個も残っています。普段何気なく渡っているような橋ですが、よく見ると生々しい弾痕がいくつも確認でき、戦争の恐ろしさを物語っています。
現在でもオフィスビルが立ち並ぶ都内の中心地に、ありのままの戦争の姿が残っているのはとても貴重な建造物と言えるでしょう。都内でもすさまじい空襲があったことがよく分かります。
アクセス | 地下鉄「大手町」駅から徒歩4分、JR「神田」駅から徒歩6分 |
住所 | 東京都 千代田区 内神田1丁目 |
見学所要時間 | 10分(じっくり見る+10分) |
2 空襲跡
・言問橋
1945年3月10日の東京大空襲の跡が残っていると言われている橋です。言問橋は猛火に見舞われ、多くの人が犠牲になりました。現在でも橋の至る所に焼け焦げた跡を見ることができます。入口には東京大空襲の追悼碑があります。
アクセス | 地下鉄、東武スカイツリーライン「浅草」駅から徒歩13分 |
住所 | 東京都 台東区 花川戸2丁目 |
見学所要時間 | 10分(じっくり見る+10分) |
・日本橋
東京の中心地にあり、国道一号線の起点となっている橋です。何気なく通りかかる日本橋ですが、よく見ると赤く焼け焦げた部分があります。これは1940年の東京大空襲の焼夷弾によってできた傷跡で、今でもはっきりと確認することができます。
補修工事は何度か行われていますが、使われている材料や石の配置は開橋当時から変わっておらず(明治44年に石造りの橋として造り替えた以降変わっていない)、100年前の技術が残っている貴重な橋です。
近くにはデパートもあるのでついでにショッピングも楽しめますね。
詳しく話を聞きたい方は日本橋クルーズで案内してもらいましょう。
アクセス | 地下鉄「日本橋」駅から徒歩1分 |
住所 | 東京都 中央区 日本橋 室町1丁目8−1 |
見学所要時間 | 10分(じっくり見る+10分) |
3 戦前の建造物
・三ノ輪
都電荒川線の終点「三ノ輪橋」駅のすぐ近く、「旧王電ビル」は1927年(昭和2年)に建造された歴史あるビルです。入口は旧コンコースの名残で、戦禍を免れた建造当時の姿がそのまま残されていると言われています。昭和の雰囲気が漂っています。
昭和30年ごろのイメージに改装された「三ノ輪橋」駅もとてもレトロな雰囲気です。おみやげ屋さんもありますので、ぜひ訪れてみてください。
アクセス | 都電荒川線「三ノ輪橋」駅から徒歩2分 |
住所 | 東京都 荒川区 南千住1丁目15 |
見学所要時間 | 15分(近く商店街もウロウロする+20分) |
・旧万世橋駅
1912年(明治45年)に建造された1912階段、1935年(昭和11年)に新設された1935階段が当時のまま残されています。
階段の造りが現代の駅とは異なり、昔ながらの雰囲気をかもしだしています。
現在ではリノベーションされてショップやカフェが並んでおり、ショッピングが楽しめます。
アクセス | JR「秋葉原」駅から徒歩2分、地下鉄丸の内線「淡路町」駅から徒歩3分 |
住所 | 東京都 千代田区 外神田1−1 |
見学所要時間 | 15分(ショッピングも楽しむ+30分) |
・銀座のビル
銀座の街は「高級」とか「お洒落」なイメージがありますが、よく観察するといくつか古い歴史的建造物が残っています。
・ヨネイビルディング
東京都選定歴史的建造物に指定されています。改修されていますが当時の姿を残しており、まわりの建物とは雰囲気が異なるので、目につくかと思います。建築年は1930年(昭和5年)、設計者は森山松之助です。
アクセス | 地下鉄「銀座一丁目」駅から徒歩1分、地下鉄「銀座」駅から徒歩5分 |
住所 | 東京都 中央区 銀座2丁目8−20 |
見学所要時間 | 5分 |
・奥野ビル
1932年(昭和7年)に建設されたビルでかつては「銀座アパートメント」と呼ばれていました。手動式のエレベータが今でも残っています。ビルの中は見学可能で、ギャラリーやアンティークショップがあります。
アクセス | 地下鉄「銀座一丁目」駅から徒歩1分、地下鉄「銀座」駅から徒歩7分 |
住所 | 東京都 中央区 銀座1丁目9−8 |
見学所要時間 | 10分(ギャラリーも見学する+30分~) |
・電通銀座ビル
1933年(昭和8年)建造のビルで、かつては電通の本社が入っていました。現代にはないビルの色・デザインです。
アクセス | 地下鉄「銀座」駅から徒歩3分、JR「有楽町」駅から徒歩7分 |
住所 | 東京都 中央区 銀座7丁目4−17 |
見学所要時間 | 5分 |
・元町公園
開園が1930年(昭和5年)の公園です。改修工事は行われていますが、ほぼ開園当時の姿を残しているそうです。幾何学的なデザインの建造物がいくつも見られます。
国道駅、ヨネイビル(銀座)、元町公園は建築年が同じなのですが、それぞれ全然雰囲気が違うので、実際に行ってみて比較してみるのも面白いです。
アクセス | JR「水道橋」駅から徒歩6分 |
住所 | 東京都 文京区 本郷1丁目1−1 |
見学所要時間 | 10分(じっくり見る+15分) |
・府中通信施設
1940年(昭和15年)に設置された旧陸軍施設に不気味にパラボラアンテナが立っています。
このパラボラアンテナはアメリカ軍に接収された後に使用されていたもののようです。
パラボラアンテナがよく見えるのは施設の北側からです。
アクセス | JR「府中」駅から徒歩30分 |
住所 | 東京都 府中市 浅間町1丁目9−13 |
見学所要時間 | 5分 |